■専門スタッフが支える“ママの自己回復力”
多くの親子が育児や家庭に何らかの問題や課題を抱えていると感じるそうです。そのシグナルを見逃さないために専門スタッフは社会福祉士・精神保健福祉士・カウンセラー・保育士・保健師・栄養士など。大切なのは“ママの自己回復力”。ママ同士のおしゃべりの中で解決できるように、あえてスタッフから話しかけることはしません。しかし「困らなくても大丈夫!」というインフォメーションを常に発信し、個別相談も行っています。
■「目黒区子ども条例」が「子どもの育ちを支える」
「子ども条例」は子どもの育ちを応援する大人たちの指標になるものです。「子どもが主役。親主体の子育て支援ではありません。単なる部屋貸しにしないためには、ミッションをしっかり持つことが大事です。」という言葉がとても印象的でした。「すべての子どもに最善の育ちを」とイギリスで始まった早期教育・保育・保健・家族支援をワンストップサービスで行う「シュアスタート目黒」も開始。行政ができないところを民間が補う新たな取組みとして、行政の関わり方にも今後注目していきたいと思います。
■稲城にも「子育ち支援」の視点が必要では?
現在、稲城市では次世代育成支援 後期行動計画(平成22〜26年度)の策定に取り組んでいます。昨年度に行った中学生のニーズ調査の結果をどう反映していくのか。まさに稲城の担い手となる次世代当事者の声に私たち大人は耳を傾け、真摯に対応すべきです。そして「子ども支援」に対する稲城市としてのミッションをはっきり打ち出し、策定結果について説明責任を果たすことが、子ども達との信頼関係を育む第一歩だと考えます。
『ジジハウスは親子がいつでも立寄れる居場所でした。』
部屋の間取りがすばらしいと思ったのは、子どもが遊べるプレイルームとしての和室と、「カフェ」としてのダイニングが、つながった空間になっていることで、ちょうどリビングで子どもが遊んでいて、横のダイニングでお母さんがお茶を飲んだり、また子どもの近くにいったりする家庭のようなくつろいだ自然な雰囲気をつくっているのです。
お母さんも、子どもが泣いてしまうと、預けたり離れたりしたくないと思うことでしょう。でもここなら、親子が和室で遊んでもいいし、少し離れられるようなら「カフェ」でお母さん同志情報交換をしたり、お弁当を持って来ておしゃべりしながらランチも楽しめます。子どもも、お母さんがいつでも目に入る距離なので安心して過ごせますね。
もちろん専任のスタッフがいつもつめていてくれます。
一人目の子が歩き出す前の時期、公園や児童館に行くにはちょっと早い…そんな時に親子でいつでも行ける居場所が地域にあるのは、本当にホッとしますよね。
0才児でも子ども同志の関わり合いはあって、きょうだいの少ないこの頃では、こういった場所の果たす役割は大きいと思います。
この家は齋藤さんの持ち家の一階部分をを提供し、ボランティアで運営されているという事でした。
こういった場所こそ、子どもの暮らすあちこちの地域に欲しいもので、そのためには志のある人の好意によってのみ支えられるという形でなく、できる事なら、誰が事業を始めても経営的になりたっていく仕組みが欲しいものだと考えさせらてしまいました。そして稲城にもこんな居場所があるといいなと思いました。 長峰在住 村田知子
《農業体験農園を見学しました》
11月21日、晴天に恵まれて農作業日和になりました。見学の参加者は8人。若葉台駅から坂浜方面へ歩くこと10分。そろそろ収穫期を迎える野菜や、冬から春にかけて実る野菜など、とにかくいろんな種類を一望に見渡すことができました。園主の加藤さんと農作業中の契約者の方々にもお話を伺いました。
— 加藤ナーセリーさん見学記 —
地産地消、食の安全、生活環境維持のための技術、社会制度の見直しは急務と思っています。
生産者と消費者の交流、体当たりで行動されている姿に感心しました。
近頃の子どもたちは、食の生産現場を知らず、虫が怖いとか、肥料が臭いとか言っているようですが、やっぱり身をもって体験することが大事ではないでしょうか。
食糧自給率アップ、生活環境の維持、農業の衰退防止は、この時代極めて考慮すべき農業課題と考えます。
近郊農業の生産性は結構高いなあと感じました。減農薬、少量、多品種、高品質農業の可能性も感じました。
体を動かし汗をかいての農作業の爽快さも、実際農作業を経験されている方々の会話からなんとなく想像でき有意義な経験でした。
また、ナーセリーの加藤さんのお話も実体験に基づくもので説得力もあり貴重に思いました。 若葉台在住 福島亮