稲城・生活者ネットワーク レポートNO.81

2008年10月31日発行

◆シェルター(緊急避難場所)「カリヨン子どもの家」から子ども達へ
—大丈夫。一緒に考えよう。ひとりぼっちじゃないんだよ。あなたは大切な人。—

10月4日第8回子どもの権利条約東京市民フォーラムの集いが開催され、社会福祉法人カリヨン子どもセンターの活動について、理事の一場順子さんからビデオ上映と子ども達の現状が報告されました。
東京弁護士会の子どもの人権救済センター「子どもの人権110番」は1987年からいじめや不登校、体罰、虐待、少年犯罪などの電話・面接相談を始め、04年弁護士や福祉関係者、市民有志が「カリヨン 子どもの家」を設立。「今日泊まるところがない」という子どものために相談スタッフがいて温かい食事、安心して休める個室を提供します。子ども担当弁護士が親や学校や職場との交渉を行い、カウンセラーや医師、児童相談所や福祉事務所、たくさんの大人たちが連携してひとりの子どもを支援します。最も多い相談はごく普通の家庭で高学歴の父母に勉強を強制され、管理的支配に悩む子ども達。教育的支配に息苦しさを感じたり、「生まれてこなければよかった」と傷つき、苦しむ子ども達が増え続けています。一場さんは本当に子どもを信頼し、一緒に考え、自分で自分の道を決められるようサポートする大人が必要だといいます。まず私たち大人にできること。それは傷ついた子どもに声をかけ、その子たちの話を一生懸命に聞くことです。
「一緒に考えよう、ひとりぼっちじゃないんだよ。」
学校をドロップアウトした10歳〜20歳の高齢児童には居場所がなく、行政も施策として対応しきれていません。早急な支援体制が望まれます。

◆アンケート調査実施中—人と自転車が安全に行きかえるまちをめざして—

自転車は、買い物・通勤・通学・レジャーなど私たちの日常生活の中で手軽に利用されている便利な交通手段のひとつです。排気ガスや騒音を出さないエコな乗り物として、さらに健康志向の高まりなど自転車が見直され利用者が増加傾向にあります。それに伴い自転車の事故も増え、とくに歩行者と自転車との事故が目立つようになってきました。(最近10年間で約4.8倍・・・国交省調べ)
 私たち稲城・生活者ネットワークでは、弱い立場にある高齢者、障がい者、子どもなど、交通弱者の人たちが安心して歩けるまちへ、また、環境にやさしい自転車がその良さを存分に生かせるまちへとしていくためには、人と自転車双方にとって何が問題点かを調査し、安心・安全のまちづくりへの一歩を考えてみたいと思います。アンケート用紙を持って調査活動を実施中です。ご協力よろしくお願いいたします。

中間集計  回答数 132 
Q1.あなたは自転車に乗りますか? ‥・「乗っている」49%「乗らない」51% 

Q2.危ないと思ったことがありますか?・・・乗っている時・歩いている時よくある・時々ある 合わせて 70%

Q3.それはどんなところででしたか?・・・歩道上、下り坂、道と道の角の順に多かった

Q5.人と自転車が安全に行きかえるにはどうしたら?
               ・・・「マナーが問題」 55% 「専用レーンが必要である」63%(重複回答)

《原きょんパーク》
近くの畑で取れる野菜が一番安全でおいしい!
事故米の不正流通は、カビの発生や農薬が検出された米を、返品も廃棄もせず、食用米の販売会社に売り、こともあろうに、保育園や病院などにまで流れたことを見過ごしたことはまさに国の犯罪です。2004年成立した東京都の食品安全条例には健康被害の未然防止が謳われ、この条例を受けて東京都は流通の段階で抜き打ちで事業者への食品の取り扱いへの監視指導をしてきたとしています。今年の8月末からは調理冷凍食品の原料・原産地表示が始まりました。グローバル化の中で表示を見ながらの選択は大 事なポイントですが、何といっても地 産地消、そして旬のものです。
稲城はおいしい野菜がいっぱい!
大事にしたいですね、この環境!     都議会議員 原田恭子