人とつながる 地域とつながる 安心して暮らせる稲城へ

レポートNO.88

定期的に朝駅頭で議会報告をする中村みほこ(若葉台駅にて)
定期的に朝駅頭で議会報告をする中村みほこ(若葉台駅にて)
 昨年は、多摩川衛生組合の問題が次々に発覚しました。塩酸流出事故から始まって、有害ゴミ(乾電池、蛍光灯)の焼却実験(一昨年12月と昨年2月)について生活者ネットワークが追求し、9月議会で市長が二度と行わないとの答弁。しかし11月になって、4月から8月まで委託業者作業員によって焼却処理されていた事実が発覚しました。この一連の問題で石川市長は多摩川衛生組合と東京たま広域資源循環組合の管理者を辞任。その後高血圧症で入院され12月議会は最終日だけの出席となりました。ここでの挨拶で、4月の市長選挙不出馬の意思を述べられ、勇退を表明されました。20年続いた石川市政で稲城市は本当に大きく成長しました。そして11年度から稲城市第四次長期総合計画の10年が始まり、さらに変わり続けます。

■「手伝って!」と言える地域へ
あまりに個を尊重する住まい方や行き過ぎた個人情報保護政策で、あらゆる世代に孤独感・孤立感がひたひたと拡がっています。自分の存在を一体何人の人が気にかけてくれているのでしょうか。相変わらずの競争教育や評価制度、そして家庭・家族・本人の自助努力・自己責任、自立という言葉がいざという時にまで「手伝って! 助けて!」という言葉を抑え込んでしまっていると感じます。少子高齢化と未婚率の上昇で単身世帯の増加は避けられない事実。個人の自由だけを謳歌することより、少々煩わしくても人とつながり、年齢や障がいの有無、国籍も関係なく「お互いさま」の助け合いでそっと寄り添うことが心地よい。弱さを絆にすることで「誰もが必要とされていると実感できる」そんなあたたかい人間関係を大切にできる地域づくりを、力を合わせてすすめていきたいと思っています。
バブル期からバブル崩壊へ。そして今、右肩上がりの経済成長が望めない時代に入り、日本全体の人口減少は既に始まっています。将来への不安は現実味をおびてきました。その中で今まだ人口増を続けている稲城市。これからの舵取りは新たに市長となられる方の手に委ねられることになります。

■大事なことは市民が決める。
政治は暮らしを豊かにする道具です。
ネットは生活者の視点で足もとから問題を提起し、調査活動や一言提案をもとに多くの市民参加で政策を作ってきました。稲城市でこれまで20年間、皆さまから支持をいただき、市政に普通の市民を送り続け、生活の中から見えてきた課題を実感をもって発言してきました。生活者ネットが果たす役割は、今後ますます大きくなっていくと考えます。だれも排除しないインクルーシブな社会の実現に向けて、これからも頑張ります。

稲城・生活者ネットワークは年間を通して
いろいろな活動をしています。
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(042-379-2435)