「原発」都民投票 都議会 否決! 32万都民の願い 砕かれ

レポートNO.93

「原発の是非を問う都民投票条例」制定を求める市民に対して、署名活動中から石原都知事は「一時のセンチメントに流された…ヒステリックな…」という発言で都民の政治参加を一貫して否定し、国が判断すべきものと反対意見を付して第2回定例会に上程。6月20日の本会議で否決されました。「熟議の場と一人ひとりの責任ある意思決定」を求めた都民の願いが砕かれた瞬間でした。傍聴席からは面会要請に応えず、「原発」の議論もしない議員の姿勢に抗議する若者たちに対して、退場を命じる議長の声が…
●賛成議員⇒生活者ネット3人、共産8人、民主30人を含め41人
●反対議員⇒自民・公明の全議員、一人会派の3人と民主19人 を含め82人

■請求代表人8人が意見陳述で、市民の望みを訴えたが・・・
総務委員会で議論尽くせず、委員長採択で否決
生活者ネットワークが求めた「40分の意見陳述」が行われました。
「議員だけでなく、一人ひとりが原発に向き合い、議論し、意思表示する場を設けてほしい」「自分たちの未来を自分たちで決めたい」「誰かに任せず、責任を持って関わりたい」…
「請求代表者への質疑」や「環境局や保健福祉局への質疑」が却下され、市民がつくった条例案にもかかわらず、反対の知事のもとにある執行部の質疑では、前向きな答弁が得られるはずもなく、議論を尽くした結果とはいえません。
 
■3.11で「時代が変わった」・・そして市民も・・・
これまで原発を推進してきた各関係機関・専門家たちの事故後の対応は、多くの人たちに無用な放射能被曝を強いる結果となり、保身・責任逃れとしかいえないような発言の数々や情報操作に、多くの都民が憤りと不信感を抱いた末の直接請求でした。真冬の2か月間で集めた34万の署名は、被災地に対する電力消費地としての責任、子どもの被曝への不安、“今を変えたい”と願う多くの人たちの想いの結集です。

■「大事なことは市民が決める」
安全対策未整備のまま「国民の生活を守るために・・」と再稼働を急ぐ政府。しかし誰も原発事故の責任は取らない、それが国策!?誰のための政治なのか・・民意はどこにあるのか・・
ライフスタイルを見直し、エネルギー政策を自分のこととして考えたいという想いを受け止めることができなかった都議会の構成を、来年の都議会議員選挙で変えていきましょう。

あきらめない! 東京から日本を変えていくために